四季、二十四節気、七十二候と、日本人は古来、季節の移ろいを敏感にとらえ、様々に表現してきました。本展は、たましん歴史・美術館の収蔵品を選抜し、季節の表現という視点からの鑑賞を試みるものです。
随筆家の幸田文は、過ぎ行く季節の残り香を「かたみ」という美しい言葉で喩えました。美術作品も、季節をテーマに描く作品のほか、モチーフがひっそりと季節感を醸し出すもの、それ自体が季節に寄り添う工芸作品など、様々な季節の気配を「かたみ」のように潜ませて時を経ています。
しかし、近年は温暖化や気候変動の影響により、緩やかな四季の周期が失われたかのような激しい気象に見舞われることが少なくありません。大規模災害や不穏な情報があふれる中、日常のささやかな気配を捉え、愛でる機会も遠のいているのではないでしょうか。このような時代だからこそ、本展が皆様にとって、作家たちの捉えた季節の煌めきを見つめなおすきっかけとなれば幸いです。
「コレクションでめぐる 季節のかたみ展」
会 場 たましん歴史・美術館(JR中央線国立駅南口から徒歩約2分 多摩信用金庫国立支店6階)
会 期 令和6(2024)年7月27日(土)~11月10日(日)
開館時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時半まで)
休館日 月曜日、祝日(8月11日、9月22日、11月3日)
入館料 一般100円
以下の該当者は無料
・中学生以下
・たましん美術館(立川)入館チケットご提示(ご本人様のみ)
・障がい者手帳提示者および付添者(1人につき1人まで)
(障害者手帳アプリ「ミライロID」利用可能)
・多摩らいふ倶楽部会員(本人とお連れの方1人まで)
・シニア・スクエア会員(本人とお連れの方1人まで)
主 催 公益財団法人たましん地域文化財団
JR中央線国立駅南口から徒歩約2分
多摩信用金庫国立支店内のエレベーターをご利用ください
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