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揺れる恒常性:情報過多の中の自己 河野志保(地域貢献スペース/立川)

更新日:7月16日

多摩信用金庫本店2階 ギャラリー(地域貢献スペース)では、河野志保(こうのしほ)による個展「揺れる恒常性:情報過多の中の自己」を開催いたします。


河野は武蔵野美術大学造形学部油絵学科で学んだ画家です。彼女の絵画において特徴的なのは、インターネット上の画像など、作家の身の回りにある、とりとめなく雑多なイメージがコラージュされた画面です。

デジタルソフトも駆使して組み合わされたイメージは、重ねられた油絵具やメディウムによって、多様なテクスチャーを持ち、きわめて重層的な画面を作り出します。


作家のうちに湧き上がる感情や思考がそのままキャンバスにあふれたような、独自の絵画空間をぜひ会場でお楽しみください。



《花爆弾(心臓)》アクリル・メディウム転写・白亜地・砂、キャンバス、2024年



《キミガワルイ布団》油彩、アクリル、メディウム転写、ジェッソ、キャンバス 2024年



作家より

展示テーマは「恒常性」。スタートがゴールのように劇的に動きながらも、結局元の場所に戻る感覚を表現しています。私の作品は、過敏で散漫、激情と平静の間を行き来し、情報過多な現代社会の脆弱性を露わにします。私は大学在学中にネット依存と鬱病を発症し、卒業後も再発を繰り返しました。一般常識に乏しく、自立が困難な状況にあり、精神科の主治医からは自閉症スペクトラムやADHDが原因と示唆されています。私の作品はデジタル技術を駆使し、多摩地区で撮影した写真やスケッチを組み合わせています。情報が増幅され、悲痛で強度のある表現となっています。自閉症的な私は世の常識や家族の考えと自分の願いの境界線が曖昧で、生きづらさを感じながらも、独自の世界を表現しています。




 


企画概要 

揺れる恒常性:情報過多の中の自己

会期|2024年7月15日(月)〜8月23日(金)

利用可能時間|午前8時〜午後9時

入場料|無料

会場|ギャラリー(地域貢献スペース)

         〒190-8681 東京都立川市緑町3-4 多摩信用金庫本店2階 北側通路

お問い合わせ|042-526-7788(たましん美術館)



出品作家

河野志保 こうのしほ

1998年 静岡県掛川市生まれ

2015年 武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵コース 入学

2021年 武蔵野美術大学大学院修士課程造形研究科油絵コース 修了

 


主な展覧会

2021年 コートギャラリー国立 個展

2021年 ギャラリー SIACCA 個展

2023年 ギャラリー SIACCA 個展

2023年 GARDENY'SDINING 個展

2023年 Gallery Max New York グループ展

2024年 Gallery Face to Face 景色の手触り(ギャラリー企画)2人展



受賞歴

2015年 新進アーティスト作品展 vol.13 ag賞

2019年 武蔵野美術大学 卒業制作展 研究室賞 

2021年 武蔵野美術大学 修了制作展 優秀賞

2023年 Digital Alchemy: Transforming Pixels into Emotions | A Virtual Exhibition







会場は、たましん本店2階です。たましん内エスカレーターおよびエレベーターでお上がりください。

GREEN SPRINGS 2階と直結しており、同エリアの噴水のある広場に面しています。


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